ナショナルブランドとは [地酒の基礎知識]
ナショナルブランドとは、その土地で飲まれる地酒に対して、全国に向けて出荷されている大手酒造メーカーの酒を指しています。
ナショナルブランドに対して、地酒はローカルブランドということができます。
しかし近年では、地酒の中にも全国で販売しているものも多く、ナショナルブランドとローカルブランドの境界線は、曖昧になっているといわざるを得ません。
大手酒造メーカーは、テレビやマスメディアを通じて大々的に広告宣伝を行うことがあります。こうしたことからテレビ銘柄などと揶揄して呼ばれています。
一方中小酒造メーカーは、「大手酒造メーカーのように広告宣伝に費用をかけず、その分を品質向上のために使っている」「大手酒造メーカーは大量生産でおいしくない」「良心的な蔵元は伝統的な手造りで個性のある酒を造っている」とイメージされるようになり、地酒が注目を集めるきっかけとなりました。
しかし大手酒造メーカーも手を抜いているわけではなく、長年の研究開発で培った技術力を生かし、地酒よりも品質の高い吟醸酒や純米酒もたくさん造っています。
また中小酒造メーカーでも特定名称酒だけでなく、大衆をターゲットにした普通酒もたくさん造っています。
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